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神戸生まれ。
4歳からピアノを始めるも、中学3年のはじめに手が小さすぎるという理由で一度やめる。
以降、ほぼ独学。
19歳の時、ビクター赤盤の復刻レコードを知る。名前しか聞いたことがない演奏家。
針を落として驚く。
何、この雑音。
シャーシャーいっている音の向こうから、微かに聞こえてくるピアノの音色。
だがそれは、進んだ技術で録音・編集されたものしか聞いていなかった耳に、
「ミスなく、速く、粒立ち揃えて、がなんぼのもんじゃ」を嫌というほど叩きつけて来た。
そう、音楽とは何か、を。
これで私は決めた。「もう一度、音楽をやろう」。
20歳より演奏活動を開始、東京音楽大学ピアノ演奏家コースに入るも中退。
やめる前、相談に乗ってくれた助教授がしみじみと言った。
「あなたの感性は、あの人(担当教官)とは合わないんだよねえ」。
その後、東京女子大学文理学部日本文学科在籍中にピアノソロのCDを制作(ビクター音楽産業)したのを機に演奏活動を再開。
ディナーコンサートや企業主催のイベントのほか、会員制クラブやレストランなどでも演奏。
いろんなジャンルのものを弾くようになって、ジャズでもロックでもクラシックでも、良いものは良いの思いをますます強くする。
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